【トマト日記】ポット栽培の弱点
こんにちは、農家の都です。
我が農園では、今年高糖度大玉トマトの栽培に挑戦しています。
規模は3aのハウスで、苗は1000本ほどです。
ふだんの私の栽培方法だと3a栽培するのに種代、肥料代で合計1万円くらいなのですが、なんと今回この10倍くらいのお金がかかっています。
これで失敗すると次の作付け資金が出てこない可能性があるのでなんとか成功させてやりたいところです。
※半分趣味で農業をしているのでたまに博打みたいなことをします。
▼栽培方法はこちら
ポット栽培の弱点
10日ほど前にポットに植え付けたトマトに悲劇が訪れました。
次々枯れていくトマト…!
お金がかかっているだけに気が気じゃなかったのですが、この次々枯れていく現象には身に覚えがあったのでどうせ立ち枯れ病だろ、と農薬を散布して様子を見ることにしました。
農薬散布後も枯れ続けるトマト…!!
この辺りで枯れたトマトの数は10を超えました。
農薬が効かなかったことで立ち枯れじゃないのが判明したので、よく観察することにしました。
少し引っ張っただけでトマトが抜けた。
…根っこが伸びてない!?だと?!
どんな作物も植えつけてから1週間もたてばある程度根っこが張ります。
根張りは、作物を育てる上でとても重要なので、農家は植えつけてから根っこが張るまでは注意深く管理を行います。
毎日水遣りはかかさなかったので、根っこが全くポット内に伸びていないことに気づきませんでした。
根っこが張らない原因
植物の根っこは、根っこの温度が高すぎると成長しません。
地植えで夏に白マルチが使われているのは地温を抑えるためですし、水耕栽培でも水温を下げるために遮光シートを使ったりします。
正直、毎日水はあげていたし暑さで枯れるとは思っていなかったのでこれにはびっくりしました。
今回ポット栽培だったのでハウス内の気温がダイレクトにポットに伝わっていたのが原因だと思います。
暑さ対策に白黒マルチを巻いてみました。
こんな感じになりました
これがハウスに3列並んでいるので、ハウス横を通る人に何してんの??と不思議がられます。
見た目ちょっと気持ち悪いですよね。
高温注意報が出ていた日だったので、30分仕事したら30分休むを繰り返して1日かけてやっと終わりました。
その後も何本か枯れましたが、今は一旦枯れが収まっている状態です。
ちなみにこの白黒マルチ、95cm幅のものを半分に切って使用しています。
ロールを真っ二つに切れればよかったのですが、マルチが刃にくっついて上手く切れないので、50m広げてから切っています。
すこぶる面倒な作業なので、購入する前にメーカーに注文して切ってもらったほうがいいです。
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95cmの半分では15cmのポットをくるむのには大きさが足らなかったのでところどころ切れ目をいれて対処しています。
水は点滴灌水チューブであげていますが、あげすぎると水の排出穴がないのでマルチ内に溜まってしまいます。
それとポットの穴が地面にそのまま接触しているのでポット内から水が抜けないということもありました。
▼点滴灌水チューブの接続はこちら
まとめ
同じような栽培方法でもポットではなく、ポットレストレーで栽培する方法があります。
やっていることは変わりませんが、ポットレストレーは水が溜まらない構造をしています。
トレーの価格がそれなりだったことと、トマト栽培がメインでないことを踏まえてポット栽培を選択しましたが、やはりデメリットも多いということです。
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