【真夏のほうれん草栽培】基礎と実際
こんにちは、農家の都です。
今回は、前に書いたほうれん草を夏に栽培する方法の実践編となります。
知識は詰め込んでから栽培に挑む私ですが、やはりやってみると思い通り行かないことが多いです。
ほうれん草栽培も、発芽とべト病に気を使っているだけではいけないと思い知らされました。
以下は改善点ということで参考にしてください。
▼真夏のほうれん草栽培(基礎編)
真夏のほうれん草栽培の実際
栽培方法は基礎編に書いたとおりです。
ハウスの東側に幅2mの遮光ネットを設置して、プライミング処理された夏用の種に立ち枯れ病予防にリゾレックスを粉衣して直播しました。
結果から言うと、立ち枯れはおきず、発芽もそれなりに良好で、べト病は多少出ましたが、収穫は出来ています。
しかし問題は、発芽率の低さと葉に出た謎のポツポツと雑草でした。
問題点
発芽と雑草
発芽率と雑草は、散水の影響が大きかったです。
発芽するまでの3~5日は、毎日2、3回散水しないと土壌が乾いて発芽しません。
また水のかかり方にムラがあるので成長に差が出ます。
加えて散水範囲が広いため、ほうれん草と同時に雑草も生えてきてしまいます。
葉のポツポツ
葉のポツポツは、生育期間中の散水の影響だと思います。
散水する威力で出来たものなのか、葉に水がかかることで蒸発と同時に出たのかは分かりません。
改善方法
全ての問題点に散水が影響しているので、散水方法をベースに改善方法を考えました。。
▼改善方法のいくつかは、現代農業の8月号を参考にしています。
価格:822円 |
散水は最初の1度きりにする
葉にポツポツがでてしまう以上、散水チューブでの散水はやめるべきという結論がでました。
葉に水が当たらないように点滴灌水チューブを使うことも考えましたがコスト面と、水管理の大変さを考慮すると、栽培期間中の水遣り自体をやめるべきだと思います。
どうするかというと、種まき前に6時間ほど散水するだけ、です。
こんな簡単な方法があったと知りませんでしたが、6時間散水しておけば収穫までの水遣りがいらなくなるようです。
遮光ネットは移動させて使う
基礎編で東側のみの遮光が良いと書きましたが、効果があったのか分かりませんでした。
全遮光だと遮光によるとう立ち誘発があると聞いていたので片側遮光の方がいいのは確かだと思います。
遮光ネットの張られている東側の方が発芽が良好で、西側は土壌が乾きやすく散水回数が多いような感じでした。
種をまいた場所が遮光されるように移動して使ったほうが土壌が乾きにくくなり効果的だと思います。
発芽したら遮光ネットは外してしまって良いと思います。
雑草にはマルチ
雑草がもうどうしようもなくなってしまうので、マルチを使うのも手段としてアリだと感じました。
ただマルチを使う場合、種まき機が使えないので種まきとマルチをはる労力が加算されます。
マルチは白黒マルチを使用して、穴に直播するか、セルトレイに種を播いてから植えつける方法があります。
▼穴あき白黒マルチはこちら
穴あきの白黒マルチはあまり販売されていないのでネット購入をオススメします。
15cm間隔の穴なので、1穴2株立ちが良いと思います。
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まとめ
夏の葉物は儲かる、という理由で始めたほうれん草栽培ですが、狙い通り少しずつ値段が上がってきています。
そして直売所では出荷しているのも私だけなので、他の農家さんの値下げ競争に巻き込まれる心配も無いです。
ただ、朝は早く起きなくてはならなくなりました。
7時ですでに日差しが強いです。収穫用の遮光ネットも必要かもしれません。