【プロ直伝】点滴灌水チューブの接続方法
こんにちは、都です。
日々農業と格闘している私ですが、何か新しいことを始めるたびに難しい課題にぶつかります。
農業を始めた頃は、栽培のことだけ考えていればいいや~と思っていましたが、農家の別名である百姓という名の通り、簡単な建築から設備、機械について幅広い知識が必要になります。
前にブドウ栽培に使う点滴灌水システムの自作について書きましたが、今回はトマトのポット栽培に使う点滴灌水チューブの接続について書きたいと思います。
点滴灌水チューブって?
点滴灌チューブは名前の通り、点滴灌水するチューブのことです。てんすいGreenや四万十チューブがこれにあたります。
点滴灌水することで水が土に染み込みやすく、水が広がらない為雑草を抑制することが出来ます。
水が飛び出て幅広く噴射されるものは、点滴チューブではなく、散水チューブと言います、スミサンスイやエバーフローがこれに当たります。幅広く灌水したい場合に使います。
この2つは混合しないように覚えておく必要があります。
見分け方は、チューブ径です。
チューブ径が小さいもの(13mm)は点滴チューブで、それ以上のものが散水チューブと思っておいていいと思います。
チューブ径が違うということは、おのずと接続するコネクタなどが違ってくると言うことです。
散水チューブであるエバーフローやスミサンスイでも径が違うので専用のものを使って接続します。これらは農家がよく使用するのでホームセンターなどでも簡単に手に入ります。
しかし点滴灌水チューブのような専門性の高いものは、ホームセンターでまず揃わないと思っていた方が無難です。チューブ自体も売られていません。
▼四万十チューブ
ピッチを変えることで灌水幅を変えることが出来ます。ちなみに楽天が今のところ1番安いです。私もここで買いました。
【メーカー直送:AB】 四万十チューブ(点滴チューブ) 《ピッチ15cm/厚み0.25/長さ1000m》 (※代金引換不可※) 価格:26,460円 |
点滴灌水チューブの接続方法
接続方法はいくつかあるので、自分が使う規模によってアレンジする必要があります。
接続方法は大きく1本接続(直結)と複数接続で分かれます。
1本接続(直結)
1本接続は、点滴灌水チューブの使用本数が1本の場合で、水道から直接水を送る仕組みです。
水道蛇口→ホース→塩ビ管接続パーツ→塩ビ直管→水栓ソケット→点滴チューブ用ニップル→点滴チューブの順で接続します。
径が13cmだった(多分)と思うので全て13cm用のパーツになっています。
▼塩ビ接続パーツ(※径に注意)
価格:580円 |
▼水栓ソケット(※径に注意)
塩ビTS継手 水栓ソケット 13A (色:グレー) 関東当日便 価格:120円 |
▼点滴チューブ用ニップル(片側オスネジ)
東栄管機:点滴チュ-ブ用ニップル3/4 型式:TSK1007-2 価格:93円 |
塩ビ管での接続なので水漏れの心配が少ない仕組みになります。
チューブの終わりにストッパーを付けておくと水抜きも出来て便利です。
▼点滴チューブ用ストッパー
東栄管機:点滴チュ-ブ用ストッパ-フック付き 型式:TSK-1006 価格:88円 |
また、ボールコックを使って直接ホースに繋ぐことも出来ますが、結構水漏れするのでおすすめしません。
複数接続
複数チューブを一度に使用する場合は、こちらの接続方法がオススメです。
複数のチューブを接続するには、親を作ってそこから分岐させる方法が一般的です。
複数接続のため水のコントロールが出来るようコック付きのパーツを使用しています。
径25cm塩ビ直管→枝出し→径13cmホース→(分岐)→ボールコック→点滴チューブの順で接続します。
▼ポリパイプ(塩ビ管)枝出し
径は25、40、50があるのでそれに合わせて塩ビ管を選びます。
塩ビ管にドリルで穴をあけて、穴があいている部分に枝だしをつけます。
【メーカー直送:AB】 ポリパイ枝出し(ホーススタート) 《口径:25→13》 【10個】 (※代金引換不可※) 価格:2,376円 |
▼ボールコック
価格:180円 |
ちなみにホースから枝出しする方法もあります。
その場合、専用のホースと専用の穴あけパンチ、ホース用枝だしを使用しましょう。
▼サムホース(点滴灌水用本管ホース)
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▼専用穴あけパンチ
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▼サムホーススタート(チューブ用)
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まとめ
専門性の高い点滴チューブ接続ですが、ボールコックとホースだけで接続することも可能です。ホース径の接続パーツを駆使すれば分岐も出来ます。
実際に私はこちらの方法で接続していますが、水漏れが凄いのであまりオススメは出来ません。