【追肥いらず】被覆肥料を使ったトマトの栽培法
どうも、こんにちは都です。
今回はこれからの農業で圧倒的に使用頻度の上がるであろう被覆肥料について書いていきたいと思います。
農家が主に使用する肥料であるため家庭菜園で使いたいな、と思っても入手しにくい現状がありますが購入できないことは無いと思うので、その辺も合わせて参考になればと思います。
被覆肥料とは?
肥料と言えば即効性肥料や遅効性肥料がありますが、被覆肥料は遅効性肥料といえます。
そして遅効性肥料の中でも被覆肥料は特殊なコーティング技術で溶出量のコントロールが出来るため、種まきや植え付け時にこれを入れておくだけで栽培期間中の追肥が要らないという省力栽培にうってつけの肥料になっています。
被覆肥料の中でもジェイカムアグリ㈱が販売している被覆肥料では、初期から溶出するリニア型のものと初期の溶出が一定期間おさえられたシグモイド型があります。
リニア型では、エコロングやロングがあります。エコロングなら溶出期間が40日のものから180日までのものがあり、それ以上の溶出期間が必要なものであればロングでは最大360日溶出するものがあります。
シグモイド型ではスーパーエコロングやスーパーロングがあります。リニア型の商品名にスーパーをつけたものがシグモイド型です。溶出期間の前にSと表記されます。
自分の作る作物に合った溶出期間のものを見つけて使ってみるのがいいでしょう。
販売はJAのみで行っていると思うので、お近くのJAの資材センターに問い合わせてみてください。
10kg単位での販売だと思います。
被覆肥料を使ったトマト栽培
せっかくなので被覆肥料を使ってトマトを栽培してみています。
被覆肥料を使うと言うことは、面倒な液肥の調合などなく水だけでの管理になるので手間をかけずに栽培することが出来ます。
前に書いた高糖度トマト栽培に応用することもできますのでチェックしてみてください▼
この栽培方法は福島県農業総合センター が提供している6号ポットと簡易な灌水システムを利用した夏秋トマト栽培によるものです。詳しくは▼
www4.pref.fukushima.jp/.../h26_fukyu_09_pot_tomato.pdf
培土(トマト1本当たり)
6号ポット(18cm)
- 黒土2.3ℓ
- スーパーエコロング413(S140)76.8g
- 粉状苦土石灰80g
- 微量要素肥料FTE(MnO19%、B2O39%)1.6g
- ポット錠ジャンプP25(6-25-3)3錠
を混和して栽培します。
黒土と苦土石灰以外はJAのみでの取り扱いだと思いますので、別の肥料で代用する場合は肥料成分が同じようなもので代用するといいと思います。
被覆肥料にS140を使用しているので春から秋まで追肥無しで栽培できます。
ポット錠ジャンプは植え付けから3日後に施します。
ちなみに高糖度トマトの栽培方法で書いた、低段密植栽培では、
5号ポット(15cm)
- 黒土1.2ℓ
- スーパーエコロング413(S100)55.6g
- 粉状苦土石灰40g
- 微量要素肥料FTE(MnO19%、B2O39%)1.12g
- ポット錠ジャンプP25(6-25-3)3錠
になる筈です。実際私はこちらで栽培しています。
栽培方法
播種から行う場合は、セルトレイ用の種まき培土を使います。
約1ヶ月育苗した後上の配合培土に定植し、その後は一般的なトマトの栽培方法と同じです。
甘くするには上葉がしおれてきてから灌水します。1日の1ポット当たりの灌水目安は500mlくらいです。
水管理は栽培本数が多いなら点滴灌水用の四万十チューブをオススメします。
楽天が送料無料で最安価だと思われます。
ピッチは18cmポットでピッチ20cm。15cmポットでピッチ15cmが丁度いいです。
▼四万十チューブの接続方法はこちら
▼少ない本数なら 自分で灌水システムを作ったほうが安上がりかと思いますのでこちらをチェックしてみてください。
まとめ
今年から被覆肥料を取り入れたのでその利便性はまだ検証中です。
6月16日現在の様子▼
実践中の様子はこちら