【水耕栽培】塩ビ管でミニトマトを栽培する方法
どうもこんにちは、都です。
皆さんは塩ビ管ミニトマト栽培で有名な笹生農園さんをご存知でしょうか。
笹生農園さんは塩ビ管での水耕栽培の第一人者で、農大から共同研究をもちかけられたこともあるすごい農園です。
今回はこの笹生農園さんが行っている塩ビ管栽培の原理とその利用方法についてまとめてみました。
何故塩ビ管なのか
水耕栽培では野菜の栽培層に別の溶液タンクから溶液を流して栽培するNFT法を用いるのが一般的です。溶液の流れをつくり常に循環させることで空気を取り込む仕組みになっています。
ホームハイポニカのようなポンプで溶液を循環させ溶液に空気を含ませるDFT法は電力を消費する為あまり行われていないのが現状だと思います。
用は空気を溶液にどのように含ませるかの違いでNFT法かDFT法のどちらかに栽培方法が変わるという事なのです。
では塩ビ管での水耕栽培はどちらの栽培法なのか?
塩ビ管での水耕栽培はNFT法、DFT法のそのどちらでもなくNFT法とDFT法のハイブリット栽培法です。
塩ビ管での水耕栽培では、塩ビ管自体が栽培槽と溶液タンクの役割を果たします。これだけだとDFT法のように思えますが、ポンプを使わず栽培できるようにNFTのように根が空気常に空気に触れるようにすることで根を腐らせることがありません。
このことから塩ビ管水耕栽培は他の水耕栽培に比べ省力的な栽培方法だと言えます。
ハイブリット水耕栽培の原理
これには、水耕栽培であるのに多少の土を使用していることも含まれるでしょう。
植物の根っこは常に水に浸っていることに向いていません。水稲を別にすれば野菜が畑で作られている理由がそれです。
そのため苗は通気性のよい培土を使って鉢やポットで仕立てます。
塩ビ管は、直管とチーズを組み立てて使います。チーズの上に鉢で仕立てた苗を置いて栽培することで鉢内に水が浸入する事無く栽培することが出来ます。
鉢から出た根っこのみが栽培槽に浸って養分を吸い上げます。
溶液管理
笹生農園さんでは、AOT1号2号を使用しているようです。
ですがこれはプロ使用であるため、粉末での販売であり使用するのに一度原液にしてから希釈して使用しなくてはなりません。
原液の保存や利便性で考えると元から原液になっている液肥をおすすめします。
一般での使用はホームハイポニカをおすすめします。
原液なので希釈するだけで使用することが出来ますよ。
笹生農園さんでは、定植後塩ビ管内を溶液で満たします。根っこが溶液に伸びるまではその状態を保ち、のびた後は、
- 3日に1度の真水注入
- 1週間に1度の施肥
で管理しているようです。
また、夏場の水温の上昇は作物に致命的なダメージを受けるため、塩ビ管を発泡ウレタンなどで覆ってあげる必要があります。
笹生農園とミニトマト
笹生農園さんはこの栽培方法でミニトマトやきゅうりを栽培しています。
根が水に浸かっているのにトマトが甘くなるのか気になるところですが、それが美味しいと評判のようです。
ミニトマトの施肥は、栽培初期でEC0.8。中期から後期はEC1.3と一般基準より少し低めに管理されています。
ECとは、溶液内の肥料濃度ですが、水耕栽培ではEC管理が重要になります。
EC測定器は安いので1000円~ありますが、安ければ安いほど正確性は低いと思われます。
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ベランダで塩ビ管水耕栽培
水耕栽培は土を使わないため連作障害を気にすることもなく、土で汚れることも無いのでおすすめです。
塩ビ管での水耕栽培はトマトだけでなく葉物野菜でも応用できます。その場合塩ビ管の直径は小さくて済みます。
塩ビ管の場合ホームハイポニカのように電源が近くにある必要もないので外でも栽培できます。
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まとめ
塩ビ管栽培法を取り入れようかな、と一時期考えていましたが初期投資を考えると農家より家庭菜園向けなのかなと思います。
窓辺でレタス栽培なんてのも憧れますし、塩ビ管をペイントしてインテリアっぽくするのもアリですね。
ちなみに塩ビ管でとうもろこしを育てる猛者もいるようですので塩ビ管は奥が深いです。