【暑さ寒さに強い苗】スーパーセル苗の作り方
どうもこんにちは、都です。
皆さんスーパーセル苗ってご存知でしょうか。
強くてとてもいい苗なのですが、あまり周りで使われていると聞いたことがありません。
見た目が悪いので一般に販売されることもありません。
夏にブロッコリーやキャベツを定植している農家ではスプリンクラーが使われているのをよく見ます。
これってスプリンクラーを設置するのも手間ですし、電気代や水道代だってかかりますよね。
スーパーセル苗なら夏場の定植でも乾きを気にする必要がありません。
水やりをする手間を考えればスーパーセル苗を作ったほうが楽かもしれませんよ。
スーパーセル苗とは?
スーパーセル苗とは、セルトレイで作られる苗の事で、別名超老化苗といいます。
ブロッコリーやキャベツに適用される苗で、普段の苗の2倍の育苗期間がかかります。
スーパーセル苗にすることで、夏の乾燥に強く、春の寒さに強い苗として栽培の失敗を軽減する事が出来ます。
▼ブロッコリーの5月収穫にも使っています。
スーパーセル苗の作り方
作り方はとても簡単です。
普段キャベツやブロッコリーの苗を作る時と同じように、128セルトレイにセルトレイ培土を重鎮し、播種します。
育苗期間も同じように水をあげます。
培土の肥料分を抜くため、やや水は多めにあげて構いません。
セルトレイ培土は1ヵ月で肥料が切れますが、そのまま2ヶ月育苗します。
軸の下の葉から黄化して落ちていきますが、気にする事はありません。
こうすることで軸の強い苗になります。
▲播種から1ヶ月半くらいの頃です。
ちなみに、2ヵ月以上育苗することもできます。
苗が余ってしまった場合同じ管理を続けることで次のシーズンでも使うことができますよ。
一般に売られている苗も水やりを続けると同じような強い苗になりますが、定植時期は守りましょう。
スーパーセル苗の使い方
スーパーセル苗は夏の早い時の定植と春先の寒さの残る時期に使うとその能力が発揮されます。
セルトレイから抜き取りやすくなっているので、軸を掴んでスポスポ抜き取る事が出来ます。
私は植えるところに塩ビ管か何かで穴をあけて、その穴に落としていく方法で定植しています。
こうすることで、土の下の乾きにくい部分に根っこを接触させることができ、活着も早くなります。
まとめ
スーパーセル苗を知る前は、夏場の定植後の管理に苦労しました。
活着するまで毎日2回も水やりを行っていたほどです。
スーパーセル苗はなぜかとても乾燥に強いので、水遣りは定植時の1回のみです。
それも雨の降った翌日に行えば、水遣りの手間も省けます。
とても便利なのでぜひやってみてくださいね。