【副業にオススメ!】かぼちゃを貯蔵してから売る【抑制栽培】
こんにちは、農家の都です。
今回は時間の取れないサラリーマンや農業で副業を考えてる人にオススメのかぼちゃ栽培についてです。
前にも書きましたが、農業を副業と考えるならキュウリやトマトなど、毎日手のかかるものをつくるより、じゃがいもやにんにくなど、貯蔵が出来て少しずつ出荷できるものが望ましいと思います。
かぼちゃは夏に収穫するものでは気温が高く貯蔵に向きませんが、秋に収穫できる夏播き栽培では、貯蔵がきくので日本産のかぼちゃが出なくなる時期での出荷も可能です。
また、カットして売ると1個当たりの単価が高くるので金銭的メリットも多いです。
かぼちゃの抑制栽培法
どの時期でも基本的な栽培方法は変わりません。
しかしこの時期のかぼちゃ栽培では、霜の降りる前にしっかり完熟させて収穫する必要があります。
ですので種まき時期は必ず守り、栽培方法は原則1株1果どりにしましょう。
品種選び
貯蔵を目的としているので、貯蔵向きの品種を選びましょう。
日本人はねっとりしたかぼちゃを好む傾向にありますが、この時期はホクホクとした食感の粉質のかぼちゃを選びしょう。
▼ダークホース
ホクホク感と甘みが特徴のかぼちゃです。
ツヤのある黒皮と尻のとがったハート型が特徴です。果重は1.8kg前後になります。
抑制栽培での種まきは7月下旬~8月上旬。収穫は11月。
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▼ジェジェJ
間接が短く、子ヅルの発生が少なく副業にオススメな省力栽培の可能な品種です。
1株1果どりだと収穫量が低くなりがちですが、密植することで収穫量の低さをカバーすることが可能です。
貯蔵性が高のが特徴で、収穫から90日間程度の貯蔵なら皮の退色や果実の軟化がおきにくく貯蔵性ではナンバーワンの呼び声も高いです。
四国・九州での栽培が主で、種まきは8月下旬。収穫は11月。
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▼栗坊
ミニカボチャでは坊ちゃんが有名ですが、収穫量は栗坊の方が勝るようです。
粉質なので1月末まで貯蔵も可能ですが、10月のハロウィンに向けて栽培しても良いでしょう。
霜の降りるのが早い地域でも問題なく栽培できます。
種まきは7月中旬~。収穫は10月~。
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栽培方法
種まき
72穴の大きめのセルトレイに培土を詰めて種をまきます。
葉が重なり始めたらポットに鉢上げします。
植え付け
種まき約15日後に植えつけます。
害虫対策も兼ねてシルバーマルチを張るか、稲藁を敷いて栽培します。
密植なら二条千鳥、株間50cmで植えつけます。
施肥目安は10a当たり、8-10-10(kg)です。
栽培管理
主枝1本仕立てなので、子ヅルは適宜摘心します。
10節以降の雌花に着果させるように受粉させます。
実がついたらマットを敷いて、かぼちゃに傷が付かないようにしましょう。
収穫後の貯蔵性を高めるため、受粉が終わって肥大し始めた頃、硝酸カルシウム
を株間にひとつまみ与えましょう。
▼かぼちゃマット
玉直しのいらないブルーのマットです。
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病害対策
生育前半はアブラムシが付き易いので注意しましょう。
生育後半はウドンコ病が発生しやすく、葉が枯れると日焼け果になりやすいので適宜防除しましょう。
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収穫
品種によりますが、ジェジェJの場合は開花後50日前後が収穫適期です。
収穫の目安に果梗のコルク化がありますが、それで判断してはいけない品種もあるのでなるべく受粉からの日数で判断しましょう。
収穫時に傷がつくと貯蔵性が低くなるので気をつけましょう。
▼かぼちゃの収穫ハサミ
硬い軸でもスパッと切れます。
貯蔵方法
収穫後のかぼちゃは雨風の当たらない風通しのいい場所でヘタの切り口を充分乾燥させてから倉庫で保存します。
低温で管理したほうが長持ちしますが、10度程度で、低くしすぎないように管理しましょう。
また、適度に換気して、乾燥した状態を保つと腐りにくくなります。