自宅でシャインマスカットを栽培しよう
こんにちは、都です。
突然ですが皆さんはシャインマスカットの事をどのくらいご存知でしょうか。
- 白ブドウ
- 種無し
- 皮ごと食べられる
- 甘くて美味しい
大体の人がこう答えると思います。
そうです。その通り、めちゃくちゃ美味しい葡萄なのです。
シャインマスカットの人気は留まる事を知りません。生産量では黒系葡萄に叶いませんが、苗木販売店ではシャインマスカットが圧倒的に人気です。
これからもっと流通量が多くなると予想されるシャインマスカット、家でも作ってみませんか?というのが今回の記事です。
シャインマスカットの基礎知識
シャインマスカットを栽培する前にシャインマスカットについて詳しく知っておきましょう。
欧州系品種
- 病気に弱い
- 薬剤散布と雨よけが必要
樹勢が強い
- 成長が旺盛
- 根切りする必要あり
ジベレリン処理
- 1回~2回のジベレリン処理で完全な種無しになる
収穫まで
- 最短でも3年
シャインマスカットの栽培方法
- 苗木の入手方法
- 植え付け
- 栽培管理
- ジベレリン処理
- 摘粒
- 袋かけ
- 収穫
苗木を入手する
ホームセンターで購入する
苗木は自宅で栽培する場合、近くのホームセンターで購入して構いません。
しかし購入するのは秋か春先の萌芽していない時期が望ましいです。
病気が出ていたり、すでに実のついているものの購入は避けましょう。
値段は大体2000円~です。
苗木屋で購入する
万全を期したい場合は、苗木屋から購入しましょう。
シャインマスカットは人気の品種で予約がいっぱいで買えない。なんてこともあるので、遅くても9月までには予約しておきます。
家に届くのは大体11月~12月になります。
土がついておらず、根ざらしの状態ですので、水に半日ほど浸けて畑に伏せ込んでおきます。
畑の無い場合はプランターに植えつけて寒さ対策に藁などを巻いておきます。
▼苗木屋オススメは植原葡萄研究所さんです。
ちなみに、2年生や3年生苗として販売されているものがありますが、植え付け翌年から収穫出来るかというと難しいと思うので、注意して買いましょう。
植え付け
シャインマスカットは樹勢が強く地植えより鉢で栽培する事に向いた品種です。
自宅で栽培する場合の土の量は60ℓの鉢を用意するといいと思います。
また、どうしても地植えがしたいという場合は、不織布ポットを地面に埋めこんで使うといいと思います。
土は、水はけの良い土を使用しましょう。
東住みの方は赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を2対1で混和して使用します。
西住みの方は赤玉土の変わりにマサ土と腐葉土を9対1で混和して使用すると良いでしょう。
苦土石灰50gとようりん25gも施用します。
▼この不織布ポットで約70ℓです
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栽培管理
1年目~3年目までの栽培管理の基本は同じです。
植え付け(萌芽前)~
苗木は秋か春の休眠期に植えつけます。この時、苗木の接木部分が土に埋まってしまわないように注意し、根っこをなるべく広げて植えつけます。
植えつけたら、下から2~3芽残して苗木を剪定してあげましょう。切り口にはトップジンMペーストか木工用ボンドを塗りつけておきます。
こうすることで成長が早くなります。
萌芽前、黒とう病予防に必ずベンレートT水和剤を散布しておきましょう。
雨よけのない場所で必ず出る病気です。
1度発生すると生育が遅れ、次の年も発生しやすくなると思っておいた方が良いでしょう。
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生育期~
萌芽して成長し始めたら、即効性の肥料を2週間に1回追肥します。
即効性肥料は水溶性の高い、硫安や尿素を使いましょう。
棚に届いたら誘引してあげましょう。
農薬は適宜散布しましょう。
▼防除暦はこちら
休眠期~
落葉したら、8-8-8の肥料を施します。
剪定は主枝先端から1mくらいで切りましょう。
結果枝は2芽残して剪定します。
花穂の整形
形の良い果房を生産するために果穂の先端3cmを残して他の果穂を切除しましょう。
開花始めの1週間前から開花始めまでに実施します。
▼果穂整形器で余分な支軸をそぎ落とすことができます。
ジベレリン処理
ジベレリン処理は1回処理法と2回処理法がありますが、満開の見極めが難しい為ご家庭では1回処理をオススメします。
1回処理法
完全に種を抜くために満開の5日前にストレプトマイシン200ppmを散布します。
満開から5日後にジベレリン25ppmにフルメット10ppmを混用させた液体に果房を浸漬させます。
▼ストレプトマイシンは殺菌剤として販売されていますが、ブドウに使用すると種無し率が高くなります。
1包を2ℓの水に溶かして使用します。
フルメットが無い場合は、満開から3日後と満開から10日~15日の間のジベレリンのみの2回処理でも種無しになります。
▼フルメット
摘粒
摘粒は満開1カ月後を目安に行います。
収穫する1房の重さを450g~500gになるように、35~40粒に摘粒します。
- 肥大が不良
- 外側へ飛び出している
- 内側にもぐっている
を優先的に果粒を摘粒していきます。
▼ぶどう専用の摘粒ハサミです。収穫にも使えます。両手が使えるので便利です。
袋かけ
摘粒が終了したら早期に袋かけを行います。
満開1カ月後までに袋がけを行うことでかすり症が軽減できます。
収穫
収穫期は果皮の色で判断しましょう。
成熟するにしたがって果皮は緑から黄緑へ、そして黄色になります。
収穫期になったらいつ収穫してもかまいませんが、色が黄色になるにつれて糖度が高まっていきます。
▼糖度をあげる方法はこちら
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