【夏まき秋どり】枝豆の抑制栽培法
こんにちは、農家の都です。
突然ですが枝豆の美味しい季節と聞いて思い浮かぶ季節はありますか?
多くの人が夏を思い浮かべると思います。
ビールのおつまみとして食べる人の多い季節ですね。
しかし、本当に枝豆が美味しく食べれる季節は夏ではなく秋と言われています。
夏は収穫までに時間がかからないので味がのりづらく、鮮度も落ちやすいので食卓に出るころには本来の美味しいさが失われている事がほとんどです。
その店秋は、栽培の難しさはありますが、実が出来るころは気温も下がるのでゆっくり完熟していきますし、収穫も余裕をもって行うことができるでしょう。
前に家庭菜園にオススメの野菜として枝豆をあげましたが、これからの季節が枝豆栽培にうってつけの季節になります。
よかったら栽培してみてくださいね。
品種選び
この時期は品種を間違えるとうまく栽培することができないので栽培時期や収穫時期から品種を選びましょう。
極早生、中生、晩生などの専門用語が出てきますが、種まきから収穫までにかかる期間を表しています。極早生(75日~)は短く、晩生(120日~)は長くなります。
▼ゆかた娘(中生)
抑制栽培の中でもはやく収穫できます。
食味よく、収穫量も多い品種です。
種まきは7月下旬までに。収穫は9月下旬です。
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▼秘伝(晩生)
この時期よく栽培される晩生品種です。
大サヤで味も良いと評判です。
種まき期は、6月上旬~7月下旬。収穫は10月中旬~。
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▼サッポロミドリ(極早生)
抑制栽培品種ではありませんが、栽培可能な品種です。
秘伝ばかりお店に並ぶので品種を変えて目立ちたい直売所農家にオススメの品種です。
種まき適期が5月なのでこの時期種が手に入りにくいのが難点です。
夏まきは7月中旬。収穫は10月下旬頃。
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栽培方法
この時期は、種袋に記載されている種まき時期を守ること、なるべく温度を低く管理することが必要です。
種まき
種まきには2種類の方法があります。
1.直播
暑い時期の種まきになるので、直接土にまくと芽が出ずに腐ってしまうことも多い季節です。
なので一晩水に浸した後、水を含んだスポンジなどの上に置いて芽だししてから播くことをオススメします。
白黒マルチを使用して地温を下げた状態で種を播きましょう。
株間45cmの2本立ちか、株間20cmの1本立ちにします。
▼白黒ダブルマルチ
地温の上昇を防ぐので種まき後や植え付け後の生育がスムーズになります。
また、夏に厄介な雑草も抑制されます。
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2.苗を仕立てる
直播と同じように芽だしを行ってからポットに2、3粒ずつ種を播きます。
芽だしをしない場合は、ポットに土をつめてヘソを下にして半分埋まるくらいに種をまきます。芽が出たら土をかけます。
種まき直後は、直射日光の当たらない涼しい場所で管理することをオススメします。
土は種まき専用培土でも良いですが肥料分の少ない赤玉土などがオススメです。
▼増収する裏技
植え付け
本葉2、3枚の苗を白黒マルチを張った畑に株間45cmで植えつけます。
肥料分は少なくても良いですが、極早生品種は初期成育が肝心なので多めに肥料を入れます。
▼有機発酵肥料
枝豆は根っこに寄生する菌が栄養を枝豆に与えている為、肥料成分をあまり必要としません。
肥料過多だと実が付きにくくなるので肥料を入れる場合は有機肥料の使用をオススメします。
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摘心
本葉5枚になったら、先端の芽(頂芽)を摘みます。
摘心には増収効果があります。
水遣り
花が咲いたら水をやらないと甘みがのらないので積極的に水遣りします。
収穫
豆が入ったものから収穫していきます。
収穫は朝方行うのが良いとされていますが、家庭菜園の場合は食事の前に収穫するほうが鮮度が維持されて美味しい枝豆が食べられると思います。
▼秘伝豆
秘伝は秘伝豆として主に東北地方、山形などで栽培されています。
秘伝枝豆のババロアなども作られているそうです。
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まとめ
秋の枝豆、とても美味しいのでぜひ栽培して食べてみてくださいね。