【プロ直伝】ほうれん草を夏に栽培する方法
どうも、こんにちは都です。
ほうれん草を夏や秋に栽培するのは当たり前!難しいのは夏と冬!と言うことで、家庭菜園から1つランクアップしたい、もしくは高値で取引されているこの時期に栽培して収入を上げたい方向けの記事になります。
ほうれん草を夏に栽培する難しさ
一見1年中出回っているほうれん草ですが、夏に出回っているほうれん草が旬の時期の2~3倍の値段で売られていることはご存知でしょうか。
値段が上がるということは、イコール栽培されていないということです。栽培されていない理由はやはり栽培するのが難しいからに他なりません。
では、なぜ難しいのかというと、日本の夏が高温多湿の気候であるということです。
通常ほうれん草の発芽適温は20℃前後ですが、夏季はこれを大きく上回ります。そもそも発芽させることが難しいのです。
それにもし発芽をクリアしても、高温多湿であれば立ち枯れがおきやすく、雨に当たればべト病にかかりやすくなります。
高温で葉先が焼けても売り物になりません。
ではどうやって夏にほうれん草を栽培すればいいのかというと。。。
目次
- 品種の選び方
- 露地で作る方法
- ハウスで作る方法
- 地表面の温度の下げ方
- 殺菌剤を使いこなす
品種の選び方
ほうれん草の夏栽培で最も重要なのが品種選びになります。
夏まき用品種を選んでおけばまず発芽はしてくれます。
とう立ちの遅いもの、べト病に対抗性のあるものを選ぶとより栽培しやすくなります。
▼サンホープセブン
【ホウレンソウ】サンホープセブン〔カネコ交配〕/M30000粒
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▼ジャスティス
【ほうれん草種子】 【サカタのタネ】 ジャスティス M3万粒
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ジャスティスはプライマックス処理でより発芽しやすくなっています。
浸水処理などをしてしまうと逆に発芽しなくなってしまうのでせそのまま使用しましょう。
露地で作る
露地で作るのは難易度が高いですが出来ないわけではありません。
むしろどうしても蒸し暑くなってしまうハウス栽培より発芽しやすいと思います。しかし栽培期間中は雨に当たらない環境づくりが必要になります。
そこで使うのがこちら。
▼モヒカンネット
夏のトンネル栽培 モヒカンネット 幅1.8m×長さ50m 1巻 【smtb-ms】
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日よけと雨よけを同時に行えるのはこの商品以外にありません。露地で作るならこれ無しでは作れないのでは、と思います。
お値段は張りますが、繰り返し使えます。
ハウスで作る
夏のほうれん草はハウス栽培が一般的です。
ハウスビニール上に遮光ネットを展開して栽培します。これによりハウス内気温が1、2℃下がりますが日光を遮断している分徒長しやすくなります。
そこでハウスの東側だけに遮光ネットを設置してみましょう。ほうれん草は、午前中の光を嫌うらしいので遮光は東側だけで充分だと考えます。
▼オススメの遮光ネット
マイカ線をネットの網目に通してハウスに固定して使います。
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地表面の温度を下げる
モヒカンネットや遮光ネットを使っても発芽しない場合の最終手段ですが、地表面に粒状の消石灰をまくことをオススメします。
消石灰は白いので日光が反射して地表面の温度が下がるようです。また石灰には殺菌作用があるため病気になりにくくなるというメリットがあります。
殺菌剤を使いこなす
この時期かかりやすい病気は、主に立ち枯れ病とべト病になります。
早めに予防してかからないようにしておきましょう。
立ち枯れ病対策
立ち枯れは、種まきからすぐおこってしまいやすいので種まきをする前から予防しましょう。
立ち枯れはピシウム菌とリゾクトニア菌があります。
▼タチガレン粉剤
ピシウム菌による立ち枯れに効果があります。
種をまく3日前~種まき直前に土壌混和させて使います。
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▼リゾレックス水和剤
リゾクトニア菌に効果があります。
水和剤ですが種に粉衣して使います。
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べト病対策
べト病に効く殺菌剤は沢山あるので、使用回数を守ってローテーションで使うとよいでしょう。
▼アリエッティ水和剤
アリエッティ水和剤は収穫日の前日まで散布できるので便利です。
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まとめ
なんだかんだ私がやっている事をつらつら書いただけになってしまいました。
参考になればなと思います。
▼実践編
この記事のやり方で栽培してみました。