農と生きる

with農をテーマに生きる日々。雑記。

【新規就農】なぜ今、多品目少量栽培なのか。

 

多品目少量生産を行っているコスモファームを運営している中村敏樹さんの本です。

直売所で生計を建てている今の私の状況から見た到達点とも言える本です。これから新規就農を考えている方も一読の価値があると思います。

 

 

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なぜ今、多品目少量栽培なのか

この狭い圃場で農業を本格的にスタートすると決めたとき、私と息子は迷わず「多品目少量栽培」を選択しました。小さい農業で単品大量生産に手を出したとしても、一通りの設備投資が必要なうえに、それに見合うだけの収入が得られないとわかっていたからです。-p8-

 この文が、この本を語る上での全てだと思います。

以降は何をどれ位栽培して、どこに出荷するのか、そして加工までが有難いほど丁寧に書かれています。

 

単品大量生産vs多品目少量栽培

まず農業を始めようと考えたとき決めるものはいくつかあります。慣行栽培なのか今流行りの有機栽培なのか。そして〝何を栽培するか 〟

この何を栽培するかには多品目少量栽培の概念は含まれず軸に1品目、加えて後2品目ぐらいは作ろうかくらいのものだと思います。何故そういう思考になるかというと、自分で売り場を開拓するより市場出荷を考える人が殆どだからです。

 

 

 

しかし単品大量生産と他品目少量生産とで反当たりの収量を比較した時、その数字が殆ど変わらない事に気づきます。

例えば、反当たりの粗収益の高い夏秋いちごの場合、施設費等の初期投資とかかる経費が馬鹿にならない上に所得は200万円ほどにしかなりません。初期投資にお金をつぎ込んでいる分、露地栽培で補填しようにも作付費用も出ない可能性があり、これだけやっても減価償却で10年は我慢の生活を強いられる可能性が高いのです。

 

これを他品目少量栽培で考えた場合でも反当たり200万円にすることは可能です。同じ200万でも初期投資額に圧倒的差があり、上手くいけば1年で元がとれるのではないかと思うほどです。

ハウス1棟分作付例ではブロッコリー→葉物→きゅうり→葉物で4作は固いです。

 

 

まとめ

初期投資に莫大なお金をつぎ込める余力のある人は単品大量生産でも良いと思います。夏秋いちごで考えた場合、50a栽培すれば1千万くらいは手元に残るのではないかと思います。が、新規就農者にそれほどお金があるとは思えないのです。

リスクの面から見てまずは出来る範囲で他品目少量栽培を始めるのが良いのかなと思います。