【ハウス】誘引線の張り方【きゅうり・トマト栽培】
こんにちは、農家の都です。
今回は、トマトやきゅうりを上に誘引して立ち作りにするための誘引線の張り方について書いていきたいと思います。
新規就農や新しくきゅうりやトマトの栽培を考えている方は参考にしてくださいね。
誘引線とは?
トマトやキュウリなどの果菜類は立ち作りをする場合、誘引紐で上に吊り上げる必要があります。
吊り上げるための誘引紐は、ハウス上部に張ったエクセル線(ワイヤー、番線など)から吊り下げます。
このエクセル線のことを誘引線といいます。
誘引線の張り方
誘引線をハウス自体にそのまま取り付けてしまうことも出来ますが、誘引した植物の重みでハウスが潰れてしまうこともあります。
ですので、ハウスの正面と後面に誘引線にかかる重みを支える柱を建て、そこに誘引線を張ります。
廃材などを利用して安上がりに作っています。
準備するもの (ハウス1棟分)
材料
- 鉄材…長いの2本、短いの×4本
- セキスイ エクセル線 #10 線径3.0mm×500m 1巻
- らせん杭…4本
- 鉄の棒…4本
- (ワイヤクリップ、テンションクランプ)
道具
- 張線器(シメラー)
- ニッパー
- ペンチ
- 鉄パイプ
柱の建て方
柱は横の長い鉄材を支えるように、短い鉄材を2本設置します。
短い鉄材は動かないように鉄杭を入れて固定しておきます。
長い柱の直下に、らせん杭を2本、鉄パイプとてこの原理で上手く土の中に入れていきます。
横の鉄材とらせん杭に張線器(シメラー) を使ってエクセル線を取り付けます。
これを正面と後面に取り付けたら柱は完成です。
誘引線の張り方
誘引線は重みでたわんでしまうので、何メートルかおきに横にエクセル線を張っておきます。
後は、横の線の上を通るように必要な本数エクセル線を設置したら完成です。
栽培期間中は、どうしても重みで下がってきてしまうこともあるので下からの支えとしてところどころ竹を設置しています。
私はエクセル線のみで誘引線を設置していますが、次第に緩むのかたわんできてしまいます。
そんな時に簡単に線を引っ張り直したい場合は、テンションクランプをオススメします。
テンションクランプ
テンションクランプ 張線器 Φ48.6・Φ42.7 支柱兼用 / バラ売り / ワイヤー 張り 番線 張器 張線 / ワイヤー張り用小型張線器付きクランプ / ブドウ棚 果樹棚 つるの誘引線 / 防風・防鳥・遮光ネットなどのワイヤー 番線に | ||||
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テンションクランプは誘引線を巻いてあるのでいつでも線を引っ張ることが出来ます。
ただし、パイプにしか取り付けできないので、同じ径のパイプを設置しましょう。
また、私が横に張ったエクセル線も鉄パイプに変えると、ハウスの強度が増しますし、ひっかけクランプを利用してもいいと思います。
ひっかけクランプ(リングタイプ)Φ48.6・Φ42.7 支柱兼用 / バラ売り / ワイヤー 張り 番線 / ワイヤー張り用万能ハンガー / ブドウ棚 果樹棚 つるの誘引線 / 防風・防鳥・遮光ネットなどのワイヤー 番線に | ||||
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まとめ
どこにも研修に行かずに農業を始めたので、全てが初めての経験の中、ハウスを建てた年に祖父母と一緒に初めて誘引線を張りました。
そこらへんの廃材で作ったので1円もかかっていませんが、後の誘引線のたわみなど考えると、テンションクランプ使ってればよかったなぁという感じです。